遠藤レーコが行く!八ヶ岳あたふた移住ライフ

女はり灸師、2011年五十路を目前に八ヶ岳の西南麓、信州富士見町にワンニャンと単身移住しました。東京武蔵野の実家と行ったり来たり。田舎暮らし・DIY・多地域居住・からだ・野草ハーブ・自給自足、これから作ろうと思っているタイニーハウスなど、にぎやかな暮らしをイラストや写真とともにお届けします。

カテゴリ:八ヶ岳富士見の暮らし > 手づくり

四賀村のるりこう庵でのワークショップは、前日とは打って変わってスッキリとした青空になりました。お庭では、福寿草がお出迎え。かわいらしいですね〜。 
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日本でただ一人のチベット医、小川アムチ(チベット語でお医者さんの意味)の「森のくすり塾」2日目は、茶道でした。茶道といっても『薬草茶道』!

まずは、ハト麦茶。アムチ自ら栽培されたそうです。ありがたい。ハト麦は、外の殻をむいたら、中身が鳩に似ているからそう呼ばれるとのことでしたが、わたしはあんまりピンと来なかったので写真は撮らず・・・笑

麦をほうろくで煎ります。あたりに香ばしさが漂いはじめたらできあがり。いいにおい。

今度は煎った麦を、石臼というか石板と丸石(るりこう庵の庭にあったものだそうです)でゴリゴリ挽きます。豆があっちこっち飛んじゃって、みんなわーわー言いながらでしたが、楽しかったです。それを煮だすこと10分。とてもゆたかでコクのあるハト麦茶、初めての奥深い味わいでした。
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おつぎは、カキドオシにスギナ。そのへんに自生する薬草ですね。身近な植物だけど、知らなかったら単なる草。でも、こうして実際にお茶にして飲むと、親しみが一気に増します。

野草やハーブに興味を持ち出していろいろ学ぶうち、今ではワンコ散歩のときに植物を見ると「食べられるかな、クスリになるかな、どんな香りだろう、染料になるかな?」と興味が尽きません。本当に道ばたに生えている植物たちだけど、びっくりするほど奥深い。もっと早くにこの世界のスゴさに気づいていれば良かった!
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お釈迦様のお誕生日に飲むという甘茶もいただきました。アムチの手もみだそうです。まず葉っぱをそのまま食べたのですが、これが衝撃の甘さ!同じ量なら砂糖の100個分の甘さなんだとか。

甘茶は、あじさいの仲間で500m以上の高地で栽培可能とのことなので、裏の林に植えてみたいと思いました。料理なんかにも使えるんじゃないだろか?
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薬草は、採取したら乾燥させて煎ってからに出すのが良いそうです。煎ることで薬効成分がさらに引き出されるし、香ばしさも加わります。カキドオシはほのかな甘味、スギナ茶はちょっとミントのような味がしました。どれも美味しかったけど、わたしはハト麦茶が一番気に入りました。


薬草茶の道

アムチ曰く、どちらかと言えば、コーヒー文化が男性的、薬草・ハーブ茶が女性的なものだとすると、これを統合した『薬草茶道』を広めたいとのことです。

コーヒーは煮出すのではなく、ドリップ。味やアロマも強めで刺激的です。対し、薬草ハーブティは煮出すことで薬効を引き出し、香りもコーヒーに比べると刺激系ではありません。

ただ、今のハーブティなどは茶葉も購入して楽しむのが主流です。これを、狩猟採集型にすれば、男性も親しむ世界になるのでは、という考えです。自分で野山に入り、自分で根っこや葉っぱを採ってきて家族に飲ませる。おとちゃん、カッコいい!というわけですね。

でも、フィールドワークで根っこをガンガン掘るのは、今のところ女性が圧倒的に多いそうですよ。笑


不思議な表現空間にお邪魔しました

ワークショップのあとは、近くのヴィオ・パーク劇場というところで手打ちのおそばをいただきました。なんだかとっても不思議な空間。前からそこを通るたびに気になっていたのですが、今回たまたま入ることができて、とってもラッキーでした。
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大きな太い柱が、直接地面に埋められています。どうやって建築確認をとったのだろう?それにワラ入の土壁。確信犯的な仕事ですね。

写真ではちょっと写っていませんが、舞台と前庭があり、音楽や舞踏など様々な表現活動が行われているそうです。この日はそば打ちのセットが舞台にありました。
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とれたての山菜天ぷらに、辛味大根となめこ。手打ちのおそばは、コシがあって本当に美味しかったです。お手伝いをしてくださった方がお誕生日だったそうで、ケーキもご相伴にあずかりました。自然界の恵み、滋味あふれる薬草茶と手打ちのおそば、それに素朴なケーキの〆でとても有意義な二日間を送ることができました。
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前記事はこちら▶︎チベット医に学ぶ①葛根湯を自分でつくる




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小雨降る中、松本から山に入った静かな集落、四賀村にある古民家を改装したるりこう庵まででかけました。お目当ては、日本でただ一人のチベット医、森のくすり塾・小川康アムチ(チベット語でお医者さんの意味)のワークショップです。

るりこう庵では、チベットの五色の旗タルチョーがお出迎えしてくれました。風に吹かれ、はためくたびに読経したことになるとか。四賀村は、秘境の感じがあるので、どこか違う国に来たような印象。
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仏さまと祭壇

ワークショップは、小川康アムチの読経から始まりました。チベットでは、処方や何かするたびに読経で始まり読経で終わるそうです。厳しい自然の中で、信仰のもとに生きる人々の暮らしがかいま見られます。感謝することを忘れがちな日常を振り返る、とても良い機会となりました。
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ずらりと並ぶ薬草のビン

木の根、葉っぱ、果実、チベットの丸薬など、ハーブとはまた趣が違って、見ているだけで楽しくなります。味は苦かったり甘かったり辛かったり・・・

生薬に使われることの多いという甘草。根っこの部分を使います。皮を削って口にすると、甘さが広がる。ただ、ちょっとしびれる感じもありました。
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これは、棗(ナツメ)。疲労回復やエネルギー補給に良いそうです。
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葛根を手に嬉しそうに説明するアムチ。チベットにいたら、間違いなくチベット人と思われるでしょうね。
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葛の根っこ。これが葛根湯のもとですね。薬効成分が抜けて、ほとんどでんぷんとして残ったところを粉にしたのが、よく見る葛粉(右の白い粉)ですね。
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葛は、つる性で生命力が強く、他の木に巻き付いて枯らすこともよくあります。なので、今日本の森では、厄介者として駆除の対象だそうです。

こういう薬になる植物を使いこなせない現代日本社会への一つの提言として、自分で葛根湯を作って自分の健康管理ができるようになれば、そこから社会や環境へのまなざしも変わるのでは、という思いもあるようです。


いよいよ自分で葛根湯を作る 

葛根湯には
・葛の根
・生姜
・桂皮
・甘草
・麻黄
・ナツメ
・シャクヤクの根
が入っているということです。 目で見て、鼻でかいで、舌で味わって、一つひとつ確かめる作業は、植物が暮らしに欠かせないものである、ということをまざまざと実感させられます。

さて、いよいよ自分たちで作ることに。外に出て、葛根をサイコロ状にしていきます。切ったそばから真っ黒になっていくので、水にさらして、水をかえてまたさらして・・・3回くらい繰り返したら、乾燥させます。今日は、ストーブで乾かしますが、本当は天日でじっくりと。
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アムチ側から時計回りに
・生姜
・荒茶(麻黄の代わり)
・葛根
・ナツメ
・シャクヤクの根(貴重品です)
・桂皮
・甘草

これらをやかんに入れて煮だすこと20分。この間にもヤカンの意味=薬缶もともと薬を煮だすためのもの、とかの話題で盛り上がります。

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ちょっと生姜が強かったかな?甘草をもう少し入れた方が良いかも??など、各自の感想が飛び交います。でも、わたしはホカホカ温まって、とてもおいしくいただきました。
 
それにしても、植物は、薬になったり、食べておいしかったり、香りや花を楽しんだり。本当にその世界は奥深くて感動します。

ただ、こうして振り返ってみると、乾燥させていることもあるのでしょうが、どちらかというと地味な感じ。でも、地味は滋味につながります。生薬というくくりでなく、広く植物たちともっと仲良くなりたい、という思いがつのりました。


でもやっぱり地味だよね〜

ということで、このワークショップに参加する前に立ち寄った富士見町のご近所、ゆるカフェさんで撮ったサラダとデザートで〆。笑
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つづき▶︎チベット医に学ぶ②薬草茶道をたしなむ




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ここ数日、八ヶ岳ふもとのハーバルショップをあちこち尋ねています。この春から提供するハーブボールマッサージやタイニーハウス&ハーブガーデン作りの構想もかねて、色々と教えていただいたり、イメージをふくらませているのです。

はり灸師のわたしは、もともとよもぎから作られたもぐさには親しんでおりました。

でも、本当に今さらなのですが、最近ハッと気づいたのが「ああ、よもぎは日本を代表するハーブなんだな」と。

ハーブというと、カタカナの名前のついた西洋ハーブを思いがちです。でも、それこそたんぽぽやどくだみなどその辺の野草、薬草も、みんなハーブだよね〜〜!??

それから、身近に自生する植物にがぜん興味が沸いてきました。


<ハーブボールとよもぎ>
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とにかくたくさん失敗すること

わたしの住む富士見町は、日照時間が長く、高原性の気候が花作りに適しているので、お花や野菜の苗屋さんがたくさんあります。中でも、「Harb & Greden Plants サムディ」の板村さんは、苗を無農薬で育てています。

口にしたり、肌にふれたりするものは、無農薬がいい。というわけで、昨日は、八ヶ岳と南アルプスを雄大に望むハーブ園にお邪魔しました。


<ひつじのふたばちゃんがお出迎え。おなかいっぱいで眠いんだって> 
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板村さん。お忙しい中一つひとつていねいにご説明してくださって、恐縮です。映画「西の魔女が死んだ」のハーブガーデンや、清泉寮の庭作りにも携わっているとのこと。

ハーブへの情熱はすごいのに、ゆる〜い雰囲気が心地良い。

板村さんに「どうやったらハーブや花をうまく育てられますか?」と聞いたら、笑顔で「とにかくたくさん失敗することですね〜」。。笑

畑も何でもそうだけど、自然が相手の営みはすぐに成果は出ない。ダメもとでも、やってみること、やり続けること。板村さんのおっしゃるように失敗もたくさんあることでしょう。

でもその時に、ハーブボールや、ワークショップをやりたいなどの目的があると、へこたれている暇もありません。失敗を経験に、経験を財産にすれば良いだけです。

ワンコ散歩の時、単なる雑草としてとらえていた植物たちでしたが、今では「この草はどんな匂いだろう?効用は?食べられるかな?」とかいちいち気になり、ほんと、道草くって前に進みません。

それに、日本の野草やハーブに親しんでゆくことでまた大地からいろんなことを学ぶことができそうだな、という期待もあります。


とにかく種をまこう

実は午前中は蓼科ハーバルノート・シンプルズにもお邪魔していました。ほの暗い店内にはたくさんのハーブたち。行くと必ずハーブティを飲ませてくれます。

今回は、野草茶と種を求めました。もう少しあたたかくなったら種をまいて、たくさん失敗しよう。笑

まずは、食べられるものからです。大好きなコリアンダーとバジル、アジア料理に欠かせないセレクトですね。八ヶ岳では、亜熱帯のものはなかなか育たないだろうけど、できることから、できるものから。

なので、これから、たくさんの失敗談を「これでもかっ」というほどお届けできることと思います!笑

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